「クリエイティブ・ロボット」という、新しいカテゴリー
グーグルがごっそり買収したロボット会社のひとつ、ボット&ドリー。
同社は、ロボットを用いた特殊撮影の制作会社で、先頃アカデミー賞を受賞した映画『グラビティー』でも、宇宙飛行士らが宇宙船外で振り回される映像がスリリングだった。
同社のクリエーションのプロセスを、『ビジネスウィーク』が伝えている。
それによると、同社はカメラと俳優の立場を逆転させたところに特徴がある。通常は、激しい動きが入る際には俳優が動くものだ。だが、ボット&ドリーは3次元で最初から最後までの映像の流れを3次元データにし、それを捉えるためのカメラワークをロボットに行わせる。カメラはロボットアームの先につけられている。
実際の現場では、あらかじめ計画された通りに動くロボットアームと俳優が絡まり合いながら撮影が行われる。用いられているロボットアームは通常の産業ロボット。こんな動きはしたことがないという動作を、ここでは命じられるようだ。
産業用ロボットも、このように使えばクリエイティブになる、という好例。