読書家たちの間で人気のロボット関連本

一般の読書家たちは、どんなロボットの本を読んでいるのだろうか。

読書家たちが集まっている情報交換サイト、グッドリーズでトップにランキングされ、評価も高いロボット関連本を5冊紹介しよう。小説や作り方、基本技術に関する本は除いている。ちなみに、アイザック・アシモフの本は根強く読まれている模様。

Robot - book1

『The Singularity is Near:  When Humans Transcend Biolody』(レイ・カーツワイル著)

AIに関する壮大なビジョンを持つ、カーツワイル氏の有名な著書。機械の発展によって、人間が生物的な限界を超える日がやってくるという説。同氏は、昨年グーグルのチーフ・エンジニアに就任。このビジョンへ向けて邁進中。数年前には、眉唾にも見えた考えだが、何となく現実味を帯びてきた?

邦訳はここ

Robot - book2『Wired for War:  The Robotics Revolution and Conflict in the 21 Century』(P.W. シンガー著)

著者は、有名なシンクタンクであるブルッキングズ研究所のセキュリティー専門家。テクノロジーによって戦争がどう変化し、それが国際関係や政治、経済、倫理にどんな影響を及ぼすのかを語った本。兵士不在で、まるでコンピュータ・ゲームのように行われる戦争は、もうSF小説が現実になったようなもの。

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Robot - book3

『Probalistic Robotics』(セバスチャン・スラン、ウォルフラム・バーガード、ディーター・フォックス共著)

グーグルの自走車の元になる開発を行ったスランらの著書。専門的な内容。数学的な統計の手法に立って、不測な環境に対処する自律システムの開発アプローチを説明したもの。邦訳も出ているが、今は絶版か?

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Robot - book6

『Flesh and Machines:  How Robots Will Change Us』(ロドニー・ブルックス著)

2003年に出版されて、まだ読まれているこの本。後にリシンク・ロボティクス社を創業したブルックスが、ロボットがわれわれの生活に浸透する変化を怖れるべきでないことを、ロボット研究の歴史から書き起こす。事実と哲学の本。

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Robot - book4『Robosapiens:  Evolution of the New Species』(ピーター・メンゼル、フェイス・ダルシオ共著)

著者らは、次世代のロボット開発者を訪ね、ロボットを写真に収め、インタビューを行った。2000年に発行された写真集。当時の研究の記録でもあり、現在にもつながる潮流を知ることができるはず。だが、専門家にはもう古い話?

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Robot - book5

『Robotics:  A Very Short Introduction』(アラン・ウィンフィールド著)

著者は、西イングランド大学ブリストル校の機械エンジニアリング学部教授で、時々ロボニュースでも紹介することがある鋭い視点の持ち主。この「A Very Short Introduction」は、オックスフォード大学出版が出しているシリーズで、科学技術分野でのさまざまな発展を、分かりやすく解き明かすもののようだ。本書は、なぜ1960年代に夢見られたロボットがまだ実現していないのかを含め、ロボット開発の成功と失望を捉え、また一般人がロボットを概念的に理解する助けになるという。

邦訳はまだない。英語版はここ

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