ピンポン・ロボットのホント、ウソ考察
『IEEEスペクトラム』が、クカ社製ピンポン・ロボットとドイツ・チャンピオンの対抗試合、そして、ホビイストが作ったとされるピンポン・ロボットについて、真偽性を2つの記事で考察している。
クカ社製ロボットについての記事では、編集されたビデオはやはり残念と述べている。その上で、実際にロボットはサーブもし、いくつかの球の打ち合いはしたと思われるが、チャンピオンのスピンした球を本当に打ち返したのか、小さなピンポン球を正確にとらえるカメラはポスト・プロダクション過程で消されたのかなど、疑問点を出している。
この記事では、東京大学情報理工学系研究科の石川・小室研究室による野球ロボットをはじめ、これまで研究されてきた同類のロボットのビデオも数々掲載。クカ社のビデオで作り込まれているような試合が、本当はどれほど難しいかを補足している。
もうひとつの記事は、ホビイストがガレージで撮影したビデオ。ロボニュースでも紹介した。こちらは、この環境でこんなに小さなカメラで球を捉えるのは難しい上、ビデオをよく見ると(00:06時点など)ロボットの画像に欠けが見られると指摘。さらに激しい動きにもかかわらず、テーブルが微動たりともしていないのが怪しいと言っている。
これが本当ならば、こちらも大変に残念なことだ。最近のように偽作騒ぎや偽作疑惑に触れる中、「ピンポン・ロボット、お前もか」という気分。