警備ロボットが続々と登場
『ザ・ロボット・レポート』が、世界で開発が進む警備ロボットについて伝えている。
ジェネラル・ダイナミクス・ロボティク・システムズ社のMDARSは、2011年からネバダ州の核物質保管施設の警備のために配備されてきたが、このたび米海軍もカリフォルニア州の基地で利用を開始すると発表した。
MDARSは2005年から製品化されており、サーベイランス機能によって侵入者を感知し、高価値商品の倉庫を監視し、ドアや塀などを見回る。また警報が鳴った際に、その周辺の調査も行う。最近はコスト削減だけでなく、警備能力を高めるために注目されているロボットのタイプという。
イスラエルのジニアス社や韓国のサムソン・テックウィン社の自走車は、国境警備などに利用されている。
美術館や駐車場、倉庫用の警備にテストされているのは、ヴィジラント・ロボッツ社の製品。
ロボニュースでも以前紹介したスタイリッシュなデザインが特徴のナイトスコープ社の製品は、保険会社、警察、学校のキャンパスなどと提携し始めたという。
警備員の転職率は高く、また世界的に見ても需要は大きいという。だが、今までビジネスとして注目されず、アデプト・テクノロジー社は警備ロボットから手を引いたという経緯がある。ロモーティブ社も当初は家庭用の警備ロボットとしてスタートしたが、後におもちゃロボットに転向した。ワウウィーのロヴィオも、発表時は人気を呼んだが、その後動きはないという。
ロシアでは、アクセラレーターのアイディールマシーンのサポートを受けたエックストゥーリオン社が注目されるという。家庭用として目され、煙、ガス漏れなどを感知するセンサーを搭載することも可能。現在ベータ版を製作中で、価格を1000ドル以下に落とすことを目指しているという。