国境警備にもロボットが活躍
アメリカとメキシコの国境は、違法薬物が行き来する警戒スポットでもある。だが、どんなにパトロール員を配備し、カメラを設置し、ドローンを飛ばしても、見えないものがある。それは地下のトンネルだ。だが、そこで今、ロボットが活躍している。『ニューヨークタイムス』が伝えている。
現在、アリゾナ州の国境地域に配備されているロボットは4台。配水管やトンネルの中を走り、フレキシブルに回転するカメラでトンネルのような狭い環境の中も捉える。人間が危険で入れないような場所をモニターし、万が一麻薬移送人と遭遇した場合には、人間の身替わりになる。
記事によると、利用されているロボットは2種。ひとつは小型ハンヴィーのような車輪型(ARA社製)。もうひとつは、狭いところを這うように走行できるモデュラー型(イナクタン社製)だ。
国境地域では、空き家の床から手掘りされたものなど、数々のトンネルが見つかっているようだが、これらのロボットはトンネル内部の監視やモニターに役立ち、最近も麻薬取引の大元締め逮捕にもつなげたようだ。