今年のサッカー・ワールドカップには、パックボットも配備
ブラジルで行われる今夏のワールドカップには、セキュリティー用にアイロボット社のパックボットも出動するようだ。『ロボハブ』が伝えている。
パックボットのためにブラジル政府は720万ドルを投下、30台のパックボットが試合の開催される12都市に配備される。2002年に登場したパックボットは遠隔地から危険物をモニターしたり移動させたりする機能が注目され、アフガニスタンやイラクの戦場で利用されてきた。2007年時点では、800台が配備されていたようだ。福島原発事故の際にも建屋に入った。
パックボットは、最大時速9マイル(14.5キロ)で走行。キャタピラー部分には、360度回転するフリッパー(ヒレのような形態のもうひとつのキャタピラー)がついており、これによって岩場や障害物のある地面上も走れるようにしている。傾斜60度までの山道も登り、2メートルまで水につかっても大丈夫という。
また2メートルの高さからコンクリート面まで落下しても壊れず、それでいて重量は40ポンド(19キロ)と持ち運びが簡単で、すぐに配備できるのも特徴。遠隔地からでも正確なGPSによって位置特定ができ、画像や温度などのさまざまな方法でのモニタリングが可能だ。
それにしても、30台で720万ドルとはずいぶん高いが、別の記事によるとパックボットは1台の製造に10万ドルがかかるという。
パックボットの詳細はここに。