自走軍用車隊で、ロッキード・マーティン社が実用性を実証
ロッキード・マーティン社が、自律走行トラックを用いた軍用車隊のテストでいい結果を出している。『IEEEスペクトラム』が伝えている。
このトラックは米陸軍と海兵隊のプログラムのために開発されたもので、自走車をゼロから作ったのではなく、既存のトラックに自走システムを統合したという。
下のビデオを見ると、3台のトラックが連隊を成して道路を走行。途中、障害物を察知して停止したり、避けて走行を続けたり、建物の建て込んだ地域で曲がった路上を走ったりしている。また有人のハンヴィーに追い越されても影響を受けず、他の車とも無理なく道路を共有している様子がわかる。さらに砂煙の舞う中でも問題なく走行する。
記事によると、ロッキードは高性能のLIDARセンサーやGPSセンサー以外にも、レーダーやカメラなどを利用しているのではないかという。
陸軍は旅団戦闘団の兵士の数を減らして無人システムを投入する計画であることが明らかになったが、こうしたトラックが現実的に採用されるようになるのだろう。
また、軍用以外でも自走トラックは輸送用などですでにテストが進んでいるらしい。トラック運転手の居眠り運転を防止し、路上の有効利用を進めて輸送の効率化を図るために、連隊を組んで自走するトラックには期待が集まっている。
ロッキード・マーティン社のプレスリリースはここ。