ジェームス・ダイソンがロボットビジョン・ラボをつくる
『BBC』によると、先端掃除機の開発者であるジェームス・ダイソン氏が、ロンドンのインペリアル・カレッジに500万ユーロ(800万ドル)を投入して、ロボティクス・ビジョン・ラボを設立する。
ダイソン氏は、2005年から同大学のアンドリュー・ダヴィソン教授と共同研究を行っており、新しいラボも同教授が率いる。ここでは、掃除機と同時に家庭用ロボットの研究を進めるとのことだ。
ダイソン氏は、「2014年にはロボットが身の回りにいっぱいいるようになっていると思っていたが、機械や電子関連の機能性は揃っていても、ロボットにはまだ理解力が欠けている。つまり、視覚的に捉えたものから思考する力だ」と語って、ビジョンの重要性を強調している。「これがマスターできれば、人間の生活は楽になり、前代未聞のテクノロジーが出てくるはずだ」。
ダイソン氏は、2001年にロボット掃除機DC06を開発したことがあったが、6000ドルという高価格になってしまい、自ら開発を中断させたという。このラボでは15人の研究者が所属する予定で、ダイソン社の社員もそこに含まれるようだ。
これとは別に、ダイソン氏は自身の会社の研究所の人員をさらに3000人も増やす予定という。
一体何が出てくるのか。ダイソン氏だけに楽しみだ。