歴代のロボットが見られるMITミュージアムを知っていますか?
マサチューセッツ大学はロボット研究でもよく知られるが、ボストンの同大学キャンパスの近くにある小さな博物館、MITミュージアムではさまざまな研究の中で作られてきた歴代のロボットを見ることができる。
ヒューマノイド・ロボットのコグ(Cog)、相手の感情に合わせて対応するキスメット(Kismet)の他にも、魚のロボット、遠隔手術ロボット、精巧なロボットアームなどが展示されている。
このロボット展示部分は常設展に近く『ロボットとその向こう:MITでのAI研究を見る』というタイトルで、ミュージアムの大部分の面積を占めている。MITでのAI研究は1959年から始まり、現在は新しい建物の中でコンピュータ科学と人工知能ラボ(CSAIL)に引き継がれている。
何年か前、ちょうどその新しい建物ができ上がる頃に、当時教授だったロドニー・ブルックスに話を聞いたことがあったのだが、「ロボットが大きくなり過ぎて、引越できない」と語っていた。いろいろ付け足しているうちに、ロボット自体が建物のようになってしまったようだった。そんなロボットも、このミュージアムのコレクションになっているのだろう。
このロボット展示室の他にも、MITミュージアムでは機械工学や電子技術などの幅広い研究がかいま見られる展示を行っている。子供のための科学の体験型展示もある。
ボストンを訪れる機会があれば、お勧めの場所だ。地図はここに。