今年のサッカー・ワールドカップは、脳信号で動くロボット・スーツでキックオフ
今年6月にブラジル・サンパウロで開催されるサッカーのワールドカップでは、ロボット・スーツを身につけたティーンエージャーがキックオフする予定だ。ワシントンポストが伝えている。
ティーンエージャーは下半身が麻痺しているのだが、脳信号でコントロールするエクソスケルトン(外骨格)を身につけて登場する。10人の候補者の中から選ばれ、バーチャルリアリティーのシミュレーターで何ヶ月もの訓練を受けているという。
用いられるエクソスケルトンは、デューク大学が中心になって進めている「ウォーク・アゲイン・プロジェクト」で開発されたもの。脳から直接の信号を受けて、モーターを搭載した関節が動く。ジャイロスコープで安定性を保持し、センサーが歩むごとに地面の感触をフィードバックするという。
ウォーク・アゲイン・プロジェクトでは、これまでネズミや猿を使った実験を重ねてきた。脳に髪の毛のような細いセンサーを埋め込んで信号をキャッチする。ネズミは、これでロボットアームをコンロトールして水を飲み、猿は600マイル離れた日本にいるロボットをコントロールしたという。
ワールドカップに登場する少年は、脳信号を感知するヘルメットをかぶるという。