昆虫型ドローンが空を埋める?
「インターナショナル・ビジネス・タイムズ」が、2015年にアメリカ連邦航空局(FAA)の規制が緩和された後のドローン(無人航空機)と空の話題を掲載している。それによると、現在すでに軍事用や国境監視用にドローンが利用されているが、今後は超小型のナノ・ドローンや昆虫型ドローンが増えるという。
ナノ・ドローンの利点は飛行コストが安いこと。現在の有人ヘリコプターや飛行機は1時間当たり600〜2万ドルかかる一方で、ナノ・ドローンはたった25ドル。すぐに見つからないこと、そして人間の兵士の命を危険にさらさないことも大きな特長だ。
現在、すでに56の政府関連機関が63サイトでドローン飛行を許可されている。2015年の規制緩和に先駆け、さらに22政府関連機関と24大学が6つのテスト・サイトでの飛行を認められる模様だ。FAAは2017年には2万のドローンが空を飛んでいると予測するが、数はもっと多いと見る関係者もいるという。2015年以降は、商用利用も大幅に拡大する見込みだ。
指先に載るトンボのようなドローン、ロボビーを開発したハーバード大学エンジニアリングおよび応用科学学部のロバート・ウッド教授は、同大学の学生新聞「ハーバード・ガゼット」紙でインタビューに応え、アマゾンがドローンで商品を配達するという構想は、技術的にはかなり実現可能と語っている。
「内部のラボ環境ではすでに実証済み。外部環境では天候や揺れなどのチャレンジがあるが、ロボット・コミュニティーはこれらの問題にも取り組んでおり、解決は近い」としている。