DARPAロボティクス・チャレンジでロボットたちが運転するのは、この車
『ビジネス・オブ・ロボティクス』によると、12月20〜21日にマイアミで開かれるDARPAロボティクス・チャレンジに利用される車が明らかになった。ポラリス社のレンジャー「XP 900 EPS」のカスタマイズ版という。
ポラリス社は、レクリエーション、パワースポーツ、警備、インフラ整備、軍事などに用いる車両の開発・製造会社。本社はミネソタ州ミネアポリスにある。
XP 900 EPSはオフロード用四輪で、ロボティクス・チャレンジ用にリモートでの電子スロットル停止装置とブレーキ・アクチュエーション機能が付けられているという。最大搭載重量は453キロで、ロボットと電源に十分なもの。また座席はベンチ式で、ステアリングは傾けることもできて、ロボットが操縦するのに十分なスペースがあると、同社は語っている。
ロボティクス・チャレンジでは、車を運転する、デコボコの道を歩く、はしごを上る、ドアを開ける、バルブを回すなどの8つのタスクを競う。福島原発事故のような災害時に、人間が作った環境の中で役立つロボットの開発を促進するのが目的だ。
そのうちの車を運転する部分に使われるのが、このXP 900 EPSである。走行するのは76メートルで、その間道幅が異なったり、壁を避けてジグザグに走ったりしなければならない。
下がその運転競技のレイアウト。人間でも車に乗降するのは一苦労。それをロボットたちがどうこなし、さらにどう運転するのかが、見ものだ。