DARPAロボティクス・チャレンジに向けて、アトラス猛練習中
DARPA(国防高等研究計画局)が主催するロボティクス・チャレンジ(DRC)の予選開催まで、いよいよ1ヶ月を切った。
自前のロボットを持ち込むトラックAおよびトラックDのチームと、これまでソフトウェアを開発し、チャレンジではボストン・ダイナミクス社が開発したヒューマノイド・ロボット、アトラスを使って挑戦するトラックBとトラックCのチームが勢揃いする。トラックDチームの数が不明だが、トラックA、B、Cだけでも13チームある。
『IEEEスペクトラム』がそのうち、IHMCとロッキード・マーティン社のアトラスの練習風景を載せている。
IHMCはバーチャル・チャレンジ(VRC)で最高点を獲得したチーム。デコボコした地面を歩く練習をしている様子がわかる。
ロッキード・マーティン社は、VRCでは勝ち抜くことができなかったが、NASA ジェット推進研究所(JPL)がトラックAの同研究所チームと合体することになったため、アトラスを譲り受けることになった。同社は、ペンシルバニア大学、ニューヨーク州のレンセラー工科大学と組んで、チーム・トルーパー(Team Trooper)として参加する。ビデオは、どちらかというとプロモーション系。
トラックA各チームのロボット紹介ビデオはここに。
この他にもアトラス関係のビデオを見つけたので、下に上げておこう。
ボストン・ダイナミクス社によるアトラスのアップデート。10月初めにアップされている。IROS2013の基調講演でも公開されたので、ご覧になった方も多いだろう。歩く様子や倒されないようにとバランスをとる様子が、もう人間のようだ。
下は、「アトラスを箱から取り出す」の図。これは、マサチューセッツ工科大学(MIT)のコンピュータ科学人工知能研究所(MITCSAIL)でのこと。3ヶ月前のビデオだ。MITもDRCのVRCで勝ち抜き、来月の予選に参加する。
同じ地元なので、ボストン・ダイナミックス社の社員が自分たちで届けたようで、手慣れた様子で箱から取り出している。アトラスも、ちゃんと動くまではただのマシーンという風情。
その後2ヶ月たって、同じくMITCSAILが公開したビデオがこちら。手足がけっこうスムーズに動いている。壁にホイールが取り付けてあり、それを回すのを練習をしている様子だ。
(*当初の記事では、ロッキード・マーティン社の参加トラックを間違って記述していました。現記事は修正済みです。)