ジョージア工科大学にヒューマノイド・ロボットが勢揃い
今週10月15〜17日まで、『ヒューマノイド2013』会議がアトランタのジョージア工科大学で開催されたが、そこで公開されたロボットが、同大学のサイトで紹介されている。写真を見ると、同大学のロボットの他、NAOやバクスターも来ていたようだ。
それ以外に興味を引かれるのは、「ソシボット」。極小のピコ・プロジェクション技術によって顔の表情を自在に設定できるものだ。男、女など多様な顔のタイプを顔面に映し出すことができ、目は人の動きを追う。それだけではなく、相手の性別や年齢、表情を見分け、それに合わせてあらかじめプログラムされた動作を遂行する。
ソシボットは、イギリスのエンジニアード・アーツ社が開発したもの。同社は「ロボ・テスピアン」という、やはりパブリックな場所で人とやり取りするロボットも先行して開発している。こちらもウェブ上で動作の流れを簡単にプログラムできるほか、リモートコントロールも可能。博物館やイベントなどで使われているようだ。
ハンソン・ロボティクス社は、人間的な表情を表現できるロボット「ロボキンド(Robokind)」を開発しているが、会場には作家のフィリップ・K・ディックのロボットと、自閉症の子供の相手をする「ズィーノ(Zeno)」を出展していた模様。ズィーノは、近くキックスターターで資金を集める予定と見られる。
完全自律ロボットにはほど遠いが、こうしたロボットが少しずつ社会に侵入してくることで、われわれはロボットの存在に慣れっこになっていくのが感じられる。