スキー用のソフト・エクソスケルトン

ソフト・ロボティクス技術を利用してエクソスケルトンを開発中だったローム・ロボティクス社が先月末、新製品を発表したが、何とそれはスキー用のエクソスケルトンだった。

ロームのスキー用下半身エクソスケルトン(https://www.roamrobotics.com/より)

このエクソスケルトンは、スキーヤーだけでなくスノーボーダーにも利用可能とのことで、バランスとパワーを提供。疲れずに長時間スポーツが楽しめる。また中高年で膝が弱っている場合でも、これを装着すればかつてと同じように、しかも安全に滑走できる。

同製品は、スキーブーツに取り付けられ、身体には2箇所で固定される。電源とコントロールが搭載されたバックパックも含めて、数ポンドの重量という。1ポンドは約450グラムなので、1〜3キロ程度だろうか。

膝の後ろにある布製のアクチュエーターはショックアブゾーバーのように機能し、必要な時にだけサポートを提供する。同社は、従来のシステムで実現されたことがないレベルの重量比出力を実現したという。

同社はプロトタイプとして、腕をサポートするエクソスケルトンをこれまで公開していたが、実際の製品は下半身サポート、しかもスキーに照準を合わせたものだったということだ。

同製品のリリースは、2019年1月予定。価格は2000〜2500ドルの間とのこと。現在予約受付中だ。

スマホで、トルクなどのコントロールや、パフォーマンスのモニターが可能。

ところで、このローム・ロボティクス社はアザーラボという研究開発を専門とする会社のスピンアウトである。アザーラボからは画期的な発明がいくつも出ていて、興味深い組織だ。いずれご紹介したい。

アザーラボの内部(Photo: robonews.net)

 

 

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