トヨタTRIが、1億ドルのAIベンチャー投資会社を設立

トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)は、子会社としてベンチャー投資会社AIベンチャーズ社を設立し、アーリーステージのAI関連スタートアップに資金を投入する。さしあたってのファンド規模は1億ドルだ。

TRIのベンチャー投資会社、AIベンチャーズ社のサイト(https://toyota-ai.ventures/より)

AIベンチャーズ社の投資対象は、人工知能、ロボティクス、自走モビリティー、データとクラウド技術の4分野。他のベンチャー・キャピタル同様に、すでにあるスタートアップに投資する以外に、有望な技術を特定し新会社設立自体もサポートする。またスタートアップの育成のために、TRI社内でメンターシップを提供することもある。

AIベンチャーズ社は、すでに3社への投資を行なっている。その3社は、先に伝えたイスラエルのインテューイション・ロボティクス社、アメリカ・シリコンバレーのナウト社、イギリスのスラムコア社だ。

インテューイション・ロボティクス社は、高齢者の生活をアクティブに保つためのソーシャル・ロボットを開発。TRIは、2017年5月のシリーズA投資にリード・インベスターとして参加している。

ナウト社は、プロのドライバーやフリート管理者が利用できる技術で、ドライバーの注意力をモニターして事故を防ぎ、走行データを収集して安全運転に役立てる。TRIは2016年8月のシリーズA投資に参加している。

スラムコア社は、SLAM技術を省エネの観点から開発する。TRIは、2017年3月に同社のシード投資に参加している。

AIベンチャーズのサイトには、「数週間後から、解決が望まれるキー研究分野を発表します」とある。関心が合致する研究者や開発者には、サポートが受けられる可能性もあるだろう。メール・リストへの登録をお勧めしたい。

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